好みの分かれるゾック。今回は、重厚感を持たせる事でなんとか格好良くならないかって事で、1/144MSM-10 ゾックを装甲追加とスジ彫りを行ってみました。色はダズル迷彩で塗ります。(MobileSuit : MSM-10 ZOCK)
ダズル迷彩は艦船の迷彩です。迷彩で完全に同化はできないし、じゃあ艦種、規模、速度、進行方向とか判り難くしちゃえ。って事で幻惑迷彩とも言われています。水陸でデカいゾックには丁度いい迷彩ですね。
スジ彫りの道具
道具は以下を揃えました。なかなか出費が痛いですが、カッターではどうにも出来ないので仕方が無いですね。とは言え、持っているとパテ埋めせずにスジ彫りで誤魔化したりできるので重宝します。
- タミヤ TAMIYA クラフトツールシリーズ スジ彫りブレードホルダー
- タミヤ クラフトツールシリーズ No.136 スジ彫り超硬ブレード 0.2mm
- ミネシマ TM-24 精密ケガキ針 ホビーツール
- スジボリ堂 エッチングガイド 05
ブレードホルダーは柄の部分のみ。ブレードが刃先となります。別売りなのが面倒ですね。セットで売ってくれたらいいのに。0.3mmは太すぎるので、0.2mmとしました。元々のモールドと同じ太さにするのであれば、0.3mmが良いと思います。
スジ彫りをどの様に真っ直ぐに引くか?ケガキ針+エッチングガイドを使います。物指しなどでは硬くてパーツの曲面に合わせる事が出来ません。かといってテープでガイドとしても、テープが柔らかいので曲がってしまいます。
エッチングガイドは多少は曲がる鉄製ですので、この様にマスキングテープで貼り付けます。そして、ケガキ針でマークを行います。いきなりブレードでスジ彫りを行うと曲がってしまうので、ケガキ針で筋を付けると安心です。エッチングガイドは色々なパターンが売っており、これがあれば複雑なパターンも楽に彫れます。
ルーペは必須
とにかく細かい作業になります。ルーペ無しだと、ほぼ見えませんので購入をお勧めします。
スジ彫りは、とにかくゆっくりを何度も行って下さい。手っ取り早く強めに彫りたい所ですが、強くすると線が曲がってしまいます。
また、スジ彫りを終わると掘り起こした線に凹凸が出来ますので、表面をヤスリがけをして下さい。
プラ板で増加装甲
用意しておくと何かと便利なのがプラ板です。私はプラバンセットを購入しています。良く使う厚さのプラ板がセットになっています(0.3mm厚2枚、0.5mm厚2枚、1.2mm厚1枚の合計5枚)。スジ彫りに失敗した部分を隠したり、合わせ目消しを行ったりと、増加装甲を作って誤魔化す事が出来ます。
0.3mmをハサミでカットします。接着剤で貼り付けたら、はみ出た部分をカッターでカットすると増加装甲っぽく合わせ目消しが出来ます。
塗装をするとこの様な感じとなります。それっぽくなりましたね。
ウェザリングで装甲キズの表現
表面に細かな傷を着けることでリアル感を出します。使用するのはシルバーの塗料とウェザリング用筆です。
塗料のこびりついている部分をウェザリング用筆に取ります。筆先にちょっと付けたら、ティッシュでふき取りながら塗料の量を調整します。
塗る際には、少量を筆先で叩いたり、こすったりして塗ります。塗る際の力加減を試してみますが、足の裏で行うと、失敗しても被害が少なく済みます。
シルバーは心持ち派手目で良いです。後で錆色を塗りますので、大部分は隠れる色となります。
錆色として、Mr.ウェザリングカラーのステイブラウンを塗ります。塗り方は銀色と同じです。ウェザリングブラシを突き刺すように軽くザクザクとしていくのがコツです。
Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックを使用して、ぼかし部分を塗ります。
Mr.ウェザリングカラーのマルチグレーを使用して、薄めのぼかし部分を塗ります。
次に墨入れ。Mr.ウェザリングカラーを薄めにして、隙間へ流し込みます。
左が墨入れ有り。右が無し。Mr.ウェザリングカラーですと、はみ出た部分は消しゴムで消すことが出来ます。
(参考)墨入れとウェザリングに便利「Mr.ウェザリングカラー」
ダズル迷彩ゾックの完成
仕上げにトップコートを行う事で、ウェザリングが均一化します。
その他のダズル迷彩
コメントを書く