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プラモデルの仕上げと保護であるトップコート。トップコートを行う事で、バラバラ感のあったガンプラが統一感ある仕上がりになります。ガンプラに合うトップコートは光沢?半光沢?つや消し?を説明します。
トップコートとは?
トップコートとは、文字通り一番上(トップ=TOP)を塗る(コート=COAT)することです。塗装の保護、デカールの保護、艶の有無を行います。
プラモデルの作成で最後の行程でもあり、ここで成功するとニンマリ。失敗すると3日間落ち込む位に重要な行程です。
トップコートの利点
トップコートの利点は以下の通りです。
- 塗料の保護
- デカールの保護。デカールは時間の経過で剥がれ落ちてしまいます。
- 艶消し、艶ありでの仕上げ
- 塗料やデカールのデコボコを平坦化してくれる。
保護としてのトップコート以外での効果として、色毎における艶の均一化があります。異なる色を艶消し色で塗装しても、色毎に艶が異なっています。
他人が作成した作品が綺麗だな、リアルだなと思いますよね。これはトップコートを行う事で、塗装の均一化を行いリアル感が出ているからです。最後の仕上げにトップコートを行う事で、統一された色に整える訳ですね。
艶消しトップコートの場合、最後の平坦化が助かっています。筆塗りで行っていますので、どうしても塗装のデコボコが発生しているんです。が、トップコートを行う事で、塗料表面が少し溶かされてかつ、艶が消える事で塗装のデコボコが平坦化してくれています。また、艶が消えて、兵器って雰囲気がグッとあがります。
筆塗りでガンプラを作成するにあたり、トップコートは必須と言えますし、出来栄えに感動間違いなしです。
光沢、半光沢、艶消し塗料の仕組み
最初に塗料の光沢の仕組み説明します。光を反射すればする程、光沢が出ます。逆に光を吸収すると光沢が消えます。塗料の粒子を荒くする事で艶を消している訳です。ですので、塗装面をよく見ると、艶が無くなるほどツブツブが見えます。
光沢塗料
表面を滑らかにする事で、光の反射を行います。これにより、光沢感が出ます。
半光沢塗料
表面を適度な滑らかさにし、適度な光の反射を行います。これにより、半光沢感を出します。
艶消し塗料
表面を荒くし、光の反射を抑えます。これにより、艶消し感を出します。
トップコートは光沢?半光沢?つや消し?
ガンプラに合うトップコート。光沢、半光沢、つや消し、どれが良いのか悩みますね。最後の最後での工程ですから、余計にですね。私が考えるのは以下の通りです。
・どや感を出したい場合は、光沢。
・兵器感を出したい場合は、艶消し。
・いかにもガンダム感を出したい場合は、半光沢
半光沢って塗料が、どちらでもないって事で、となるとどれにでも使えるって事です。決めきれずに悩んだら、まずは半光沢って選択で良いと思います。
トップコート、光沢、半光沢、艶消しの作例
光沢(艶あり)でトップコート

半光沢(半艶)でトップコート

艶消しでトップコート

光沢はよく分かりますが、判艶と艶消しの違いが分かりにくいですね。照明の当たり具合で違いが出ます。
※.この作品はエアブラシで塗装しております。
トップコート用塗料の種類
検索で来られた方は、何を使えばいいの?で来られていると思います。使った中での感想は以下の通りです。
GSIクレオス Mr.スーパークリアー UVカット 光沢
光沢はこれしか使っていません。光沢のトップコートについては透明度は良いので何でも良いのではと思っています。
GSIクレオス Mr.カラー スプレー S30 つや消しクリアー
艶消しをがっつり行いたい場合に使っています。つや消しの問題点として白っぽくなると言う事が挙げられます。艶を消す以上、色の発色が抑えられて白っぽくなるんですね。ですが、これを上手く使えば重厚感が出ます。
GSIクレオス Mr.スーパークリアー UVカット つや消し
UVカットと書いてありますが、この効果でしょうか?白っぽくなりにくい感じになります。抑え目のつや消しって感じですね。私はこちらを積極的に使用しています。あまり艶を消しすぎると、サイズ感が小さめに見えるんですね。ガンプラにはこちらが丁度良いサイズ感かなと思っています。
GSIクレオス Mr.スーパークリアー 半光沢
半光沢は、ガンプラの艶やかさを出すには丁度良いトップコートです。得にオリジナル色のガンダム系などは半光沢が良いでしょう。注意として、塗装色によって光沢の具合が変わります。色による光の吸収加減だと思います。とは言え、塗装面の統一感は出ますので、よく見ればと言う感じです。
素組みでもOK
最近のガンプラは色毎にパーツが分かれており、素組みでも綺麗にできますね。素組みで楽しんでいる方も多いと思います。素組みに墨入れを行いトップコートをするだけで、とても綺麗にできます。
トップコートの注意点
①むっちゃ振るべし
つや消しトップコートの場合、思いっきり振って中の塗料や溶剤を撹拌させてください。特にUVカット系は瓶タイプを見れば分かりますが、溶剤が底に強力に固まった状態となっています。缶スプレーの場合、中が見えませんので、何度も振って塗料を混ぜる必要があります。
②暖めるべし
冷たすぎると塗料にムラができますし、ノズルから噴射されるスプレーがつまり気味となります。人肌程度に暖めておくのが良いですね。缶を火にかけちゃダメですよ。
③近づけ過ぎない
つや消しの場合は白くなりがちですが、スプレーを近づけすぎると特になります。20~30cm程度の距離でフワッと行うのが良いと思います。
④1秒程度
1箇所への噴射時間は1秒程度が良いです。白くなりにくく、落ち着いた艶消しが行えます。
慣れてきたら2秒程度もOKです。私の場合は、艶ありの場合、デカールを多く貼り付けて平坦化したい場合に2秒程度の噴射を行っています。
⑤ノズルの向きに注意
なんで、クレオスのノズルって分かりにくいのかなあ。ノズルの向きを確認しないと明後日の方向や、ヘタすれば自分の顔に噴射してしまいます。自分の顔をつや消しにしても意味ないです。
⑥小刻みに振る
缶を小刻みに振りながら塗装してください。缶スプレーはノズルが粗いので粒子も粗いです。止めたままで塗装すると1箇所に塗料が付きすぎてしまいます。
トップコートで白くなってしまったら?
つや消しでトップコートを行うと、トップコートで塗装したつや消しクリアが白く濁る場合があります。こうなった場合の対処方法はこちらを読んでください。
光沢をガッツリ利かしたガンキャノン
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